フォトグラファー
山神千里さん
新たにはじめたこと
カメラを持って散歩することで、日常に丁寧にフォーカスするように
これまでは、プライベートで出かけるときにカメラを持ち歩くことはありませんでした。それが、この春は撮影の仕事がなくなり、外に出る機会も減ってしまったので、意識的に外へ出て、カメラを持って散歩していました。日常的にカメラを持ち歩くようになって、なにげない景色、例えば「この場所はこの光が綺麗だな」とか、「こんなところにすごく味のある町工場があったんだ」とか、そういうことを感じるゆとりができて。他にも、毎年咲いている自宅のベランダの花を改めて撮影してみたり、カメラを通じて改めて日常に丁寧にフォーカスできた感じがありましたね。
最近いただいたポートレートの仕事でも、園や学校の行事に参加できないからと、家族だけで記念撮影をする方がいたりして。2020年のこの瞬間は二度と戻らないし、後から撮ることもできないものですよね。それだけに「みんなが無事で撮影の機会をもてる」ことのありがたさも、より強く感じられるようになりました。
お気に入りを揃えることで、手洗いをリフレッシュの時間に
お子さんの写真を撮ることもあるので、もともと手洗いはこまめにする方でした。赤ちゃんを撮影する際に助産師さんから教わった「衛生的手洗い」、手のひらに指でお茶をたてるようにして爪の中まで洗う、指も1本ずつ付け根を洗う、手首も洗う……という方法を実践しています。コロナ禍以降はさらにアルコールスプレーも持ち歩いて、触ったものやカメラをこまめに拭くようになりました。そうすると肌が荒れてしまうので、ハンドクリームも欠かせないですね。手洗いや消毒後にいい匂いがすると気持ちがいいので、ハンドクリームは香りを重視して選んでいます。
ハンカチや手ぬぐいは、タオルのように毛羽立たないところが使いやすいので、旅先などで少しずつ買い集めて愛用しています。こうしてお気に入りを持ち歩くことが、手洗い後のリフレッシュにつながっていますね。